【要約・感想】すばらしい人体あなたの体をめぐる知的冒険|*最新人体図鑑

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この記事はこんな人におすすめ!
  • 子供の頃、ワクワクしながら図鑑を見ていた人
  • 最近疲れが取れにくくなった人
  • 健康診断の結果が気になる人

という人向けに、外科医けいゆうとして、「外科医の視点」を運営、累計1000万pvを超え、Twitterのフォロワー8万人の著者が、人体の構造、医学史、健康の常識について深く掘り下げて説明していくすばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険から「学んだこと」、「ここだけは最低押さえておきたいこと」をざっくりまとめてみました!


学べるポイントは以下の3つです。

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ご存知の方もいるかと思いますが、2019年度の国民医療費は、44兆3895億円、その内生活習慣病の治療で使われた医療費の割合は約38%に上るそうです。(2019年度 国民医療費の概況| 国民医療費より)

国は、生活習慣病を抑制するために、2008年より40歳から74歳までの全員にメタボリック検診を義務化しました。メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧、高血糖、脂質代謝異常が組み合わさることによって、心疾患や脳血管疾患などになりやすい病態をさします。どうやら生活習慣を改善していくことが、健康生活を維持するうえでの重要な鍵となるようですね。

このような背景の中で健康を目指すためには、まず人体の構造を知る必要があるいうことで、今回紹介させていただきます。

出来るだけ分かりやすくまとめましたので、解説していきます。

この記事を書いた人
ぼく
目次

本書の概要:山本健人『すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険』
*最新人体図鑑

●著者:山本健人(やまもと・たけひと)
・2010年、京都大学医学部卒業。博士(医学)。外科専門医、消化器病専門医、消化器外科専門医、感染症専門医、がん治療認定医など。

・運営する医療情報サイト「外科医の視点」は開設3年で1000万ページビューを超える。Yahoo!ニュース個人、時事メディカルなどのウェブメディアで定期連載。

・Twitter(外科医けいゆう)アカウント、フォロワー8万人超。著者に「医者が教える正しい病院のかかり方」「がんと癌は違います〜知っているようで知らない医学の言葉55」(以上、幻冬舎)、「医者と病院をうまく使い倒す34の心得」(KADOKAWA)、「もったいない患者対応(じほう)ほか多数。
Twitterアカウント
Https://twitter.com/keiyou30


すばらしい人体 あなたの体をめぐる知的冒険
2021年8月31日 第1刷発行
2021年12月17日 第6刷発行
著者:山本健人
発行所:ダイヤモンド社
ブックデザイン:鈴木千佳子
装画・本文イラスト:竹田嘉文
DTP:宇田川由美子
校正:神保幸恵
制作進行:ダイヤモンド・グラフィック社
印刷/製本:三松堂
編集担当:田畑博文
定価:本体1,700円(税別)

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本のあらすじ

<本の目次>
● はじめに

●【第1章】人体はよくできている

●【第2章】人はなぜ病気になるのか?

●【第3章】大発見の医学史

●【第4章】あなたの知らない健康の常識

●【第5章】教養としての現代医療

● おわりに

<本のあらすじ>
目次にもある通り、「人体の仕組み」、「病気とは?」、「医学史」、「健康の常識」、「現代医療」の5つのテーマで構成せれた人体の解説書となっています。

現役の外科医が語る人体についての解説ですので、とてもわかりやすく面白い内容です。

普段当たり前のことと思っている人体の仕組みとして、体温が36度前後に保たれていること、走っているときも視界がブレないこと、涙が出る理由、便の色はなぜ茶色なのかなど、人体の持つ素晴らしい働きを教えてくれています。

著者の意図は、『幼い頃に買ってもらった新しい図鑑のページをワクワクしながらめくったときのような、心踊る体験を届けたい』とされています。

まさに『あたなの体をめぐる知的冒険』を体験できる1冊です。

『人体はよくできている』

私たちの体は重い

人の体の各部品はかなり重いことをご存知ですか?
50kgの人で、頭は5kg、足は一本10kg、腕は一本5kgもある。


「あなたは椅子に座っているとします。


正面を向いたまま、頭の位置を前後に動かさずに立って下さい、全く立ち上がれないことに驚くはずです。


次に、何も考えずに立ってください、おそらく、最初に頭を前に移動してから立とうとするはずです。


椅子からの立ち上がりは前屈動作が必要ということです。

なぜなら、思い臀部を持ち上げるには、頭の重さでバランスを取る必要があるからです。

参考文献:すばらしい人体

愛読図書室チェックポイント

人は、意外に自分自身の体の構造について理解していない。

重い頭や手足は、肩や背中、臀部の大きな筋肉で支えているため、重さを感じずに動かすことができる。

みな生まれてからずっと、毎日体を動かし続けて、筋肉を鍛え、筋力を維持しているのです。

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ぼく

日常生活の活動」も、「意識した筋力トレーニング」も本当に大切なことだとあらためて認識しました。

僕も2022年度より、ブロガー仲間の影響もあり毎日筋トレしています!

『人はなぜ病気になるのか?』

日本の死因順位(2020年)

1位:悪性新生物(27.6%)…がん

2位:心疾患(15.0%)…心臓におこる病気の総称、心筋梗塞など

3位:老衰(9.6%)

4位:脳血管疾患(7.5%)…脳の細胞が破壊される病気の総称、脳卒中など

5位:肺炎(5.7%)…肺の中の感染症

6位:誤嚥性肺炎(3.1%)…口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒にごえんされ、気管支や肺に入ることで生じる肺炎

7位:不慮の事故(2.8%)

8位:腎不全(2.0%)…腎炎などの病気で、血液をろ過する「糸球体」の網の目がつまって腎臓の機能がおち、老廃物を排泄できなくなる状態

2020年人口動態統計月報年計(概数)の概況(厚労省) 引用

生活習慣病とは?

<生活習慣病>
生活習慣が原因で起こる疾患の総称。重篤な疾患の要因となる。


食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称です。

以前は「成人病」と呼ばれていましたが、成人であっても生活習慣の改善により予防可能で、成人でなくても発症可能性があることから、1996年に当時の厚生省が「生活習慣病」と改称することを提唱しました。

日本人の三大死因であるがん・脳血管疾患・心疾患、更に脳血管疾患や心疾患の危険因子となる動脈硬化症・糖尿病・高血圧症・脂質異常症などはいずれも生活習慣病であるとされています。

19世紀まで人類の健康上の課題は感染症の克服でしたが、この課題がほぼ解決した先進諸国では20世紀以降に疾病構造が大きく様変わりして、生活習慣病が主たる死亡原因となっています。

2000年には厚生労働省により、生活習慣病の一次予防に重点を置いた「健康日本21」が策定され、9分野(食生活・栄養/身体活動・運動/休養・心の健康づくり/喫煙/飲酒/歯の健康/糖尿病/循環器病/がん)について数値目標を定め、国民健康づくり運動が推進されることになりました。


2008年には新たに内臓脂肪蓄積を基盤とした複合リスク病態であるメタボリックシンドロームおよびその予備群を2015年までに25%減少する目標が追加され、より強力な生活習慣病撲滅対策として特定健診・特定保健指導が進められています。

厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト 引用

愛読図書室チェックポイント

食生活、運動習慣、生活習慣により、悪い方に傾くと体には様々な疾患が現れてきます。

昔は成人病と呼ばれていたが、現代は「生活習慣病」と呼ばれています。

それは、

▶︎ 生活習慣病:厚生労働省の資料(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト)によると「 食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの生活習慣が深く関与し、発症の原因となる疾患の総称』と定義されている。

▶︎ 高血圧、脂質異常症(コレステロールや中性脂肪などの脂質代謝に異常をきたした状態)など生活習慣と関連して発症する病気。

▶︎ 心疾患と脳血管疾患は、主に生活習慣に起因する病気。

▶︎ 自覚症状がなくゆっくりと体をむしばんでいく性質で、ある日突然、命に関わる疾患を引き起こすので、サイレントキラーと呼ばれている。

▶︎動脈硬化を加速させ、心疾患、脳血管疾患を引き起こす。

▶︎生活習慣病という概念には、がんも含むのが一般的。

▶︎がんになった人のうち、男性で30%、女性で5%が喫煙が原因考えられている。

▶︎喫煙者は、非喫煙者より寿命が8〜10年短いと言われている。

人が死ぬ最大の要因

死因の上位に加齢と肺炎が含まれており、年々増加している。


食べ物が気道に入っておこる病気を誤嚥性肺炎という。本来食道に入るべき食べ物が謝って器官側に入ってしまうこと。


若い人は、「がいそう反射」でこれをふせぐ、高齢 になるとこの機能が衰え、肺炎を起こす、まさに加齢が原因と言える。


よって、人が死ぬ要因は、「がん」か「生活習慣病」か「」で亡くなることが大半を占めることがわかる。

素晴らしい人体 引用

愛読図書室チェックポイント

▶︎ 人の死因は、当然年代によって異なってる。

▶︎ 僕の父が、抗がん剤治療で入院していたとき、誤嚥性肺炎でかなり衰弱したことがあった。まさに病気や加齢で体力がなくなった時に襲ってくるのかもしれない。

▶︎ 生活習慣病は、食生活や運動習慣その他環境要因によって大きく左右される。

▶︎ がんも長寿社会になるにつれ、年々増加している

『教養としての現代医療』

人間の体温のすごさ

身の回りのほとんどのものが、周囲の環境に合わせて温度が大きく変動しているが…、人体はどうか?


氷点下になろうと、熱波にさらされようと、ほぼ体温が変わらない、体温が一定に保たれる、まさに人間にそなわる凄い機能


セットポイント(人にそなわる体温設定ポイント)

▶︎ 37度前後と体内温度が活性化される温度に保たれている設定された体温のこと

▶︎ 発熱とは、細菌やウィルスによって、セットポイントが高く設定された状態のこと

▶︎ 発熱の原因を取り除かないと熱は下がらない

素晴らしい人体

愛読図書室チェックポイント

朝起き後、体温を測って39度だったとすると、あっ、今日はもうダメ。
仕事休まないと無理だなって思いますよね?

平熱より2度上がっただけなのに…。発熱とは、体内に入り込んだウイルスや細菌の増殖を抑えるための身体に備わる防御反応らしいね。

安易に解熱することも、ウイルスや細菌の増殖を助けることになるので要注意なんだね。

まとめ

『すばらしい人体』の一部について、解説してきました。
著書があとがきで書かれています。

心臓が動き、全身を血液が巡る。
食べたものが、体を動かすエネルギーに変わる。
たった一つの受精卵が、立派な体に成長する。
親の特徴が、子に遺伝する。

人体は本当によくできていて、美しく、神秘的だ。

出典:すばらしい人体
ぼく

すばらい人体の機能については、まだ一部しか解明されていないと言われていますが、人体のもつ凄さを感じることができたのではないでしょうか?

難しい内容にもかかわらず、とても読みやすい本です。

ぜひ、あたたも一度読まれてみてはいかがでしょうか?人体に備わる驚くべき機能に胸を踊らされることになるでしょう!

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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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