人生が変わる≫金持ち父さん貧乏父さん【感想・要約・レビュー】

という人向けに、日本で累計350万部、世界累計2800万部以上という大ベストセラー本である「お金と人生」について書かれたロバート・キヨサキ著「金持ち父さん貧乏父さん」から「学んだこと」、「ここだけは最低押さえておきたいこと」をざっくりまとめてみました！


学ぶべきポイントは以下の４つ。

1. ２人の父さんの考え方の違い
2. キャッシュフローの「資産」と「負債」の違いを知る
3. ４つの職業を知る
4. 経済的自由を獲得する鍵

資産形成できている人のほとんどは、このポイントがしっかりできています。

令和恐慌と呼ばれる激動の時代。超低金利で超円安。銀行預金の資産価値はどんどん下落が進んでいる。

終身雇用制度の崩壊（ 「終身雇用難しい」トヨタ社長発言）や年功序列制度の時代も終わりを告げた今日、2022年度より高校生向け金融経済授業も（金融庁資料）開始され、自分のお金は自分で何とかするしかないという時代に突入した。

そんな時代の『お金のバイブル』として、できるだけわかりやすくまとめましたので解説していきます。

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本の概要：ロバート・キヨサキ『金持ち父さん 貧乏父さん』

◆金持ち父さん 貧乏父さん アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学
発行日：2013年11月10日 初版第1刷発行
2015年4月25日 初版第9刷発行
著者：ロバート・キヨサキ
訳者：白根美保子（しらね・みほこ）
発行者：熊沢敏之
発行所：筑摩書房
装丁：小田蓉子（井上則人デザイン事務所）
印刷・製本：中央精版印刷
ページ数：262P
定価：本体1,600円（税別）

本書のあらすじ

＜本の目次＞
●はじめに

＜教えの書＞
●金持ち父さんの六つの教え

●第一の教え 金持ちはお金のためには働かない

●第二の教え お金の流れの読み方を学ぶ

●第三の教え 自分のビジネスを持つ

●第四の教え 会社を作って節税する

●第五の教え 金持ちはお金を作り出す

●第六の教え お金のためでなく学ぶために働く

＜実践の書＞
●実践その一 まず五つの障害を乗り越えよう

●実践その二 スタートを切るための十のステップ

●実践その三 具体的な行動を始めるためのヒント

●おわりに

＜本書のあらすじ＞
本書は「高学歴エリート公務員の貧乏父さん」と「低学歴の会社員の金持ち父さん」が登場する物語形式のマネー本。

えっ？そうなの？実は金持ち父さんは低学歴の父さんの方だ。

貧乏父さんは、「金への執着は悪の根源だ」と教え、金持ち父さんは、「金がないことこそが悪の根源だ」と教えている。

本書は、主人公である筆者がその2人の父さんからの『お金に関する学び』をまとめている投資家入門書であり、お金に関する考え方、生き方の違いが人生に大きく影響するということを私たちに教えてくれる人生物語でもある。

貧乏父さんは、多くの人が陥っている収入を支出としてしか使わず、多くの負債を抱えた人生を過ごしていく。（ラットレース）

一方、金持ち父さんは、収入を資産となるものに使い、自己投資をしながら金融資産を増やしていく人生を歩む。

本書の中で、貧乏父さんは持ち家を資産と言い、金持ち父さんは負債と位置づけ、その理由を理解することが、お金に関する学びの第一歩となると教えている。

学校教育では、お金持ちになるための授業がない。（2022年度より高校生向け金融経済授業が開始、金融庁資料）、人生においてお金がどのように働くかを学ばないと、一生お金のために働くことになる。

本書では、多くの人が当たり前のように進むラットレースへの道から抜け出し、経済的自由を得るための考え方がまとめられている。

▼ 著者が大好きなロバート・フロストの詩

黄色い森の中で道が二つに分かれていた
残念だが両方の道を進むわけにはいかない
一人で旅する私は、長い間そこにたたずみ
一方の道の先を見透かそうとした
その先は折れ、草むらの中に消えている

それから、もう一方の道を歩み始めた
一見同じようだがこちらの方がよさそうだ
なぜならこちらは草ぼうぼうで
誰かが通るのを待っていたから
本当は二つとも同じようなものだったけれど

あの朝、二つの道は同じように見えた
枯葉の上には足跡一つ見えなかった
あっちの道はまたの機会にしよう！
でも、道が先へ先へとつながることを知る私は
再び同じ場所に戻ってくることはないだろうと思っていた

今深いためいきとともに私はこれを告げる
ずっとずっと昔
森の中で道が二つに分かれていた。そして私は…
そして私は人があまり通っていない道を選んだ
そのためにどんなに大きな違いができたことか

金持ち父さん貧乏父さん ロバート・フロストの詩 引用

本書のデメリット：
・マルチ商法に利用されやすい内容なので正しく理解する必要がある。

本書のメリット：
・お金持ちになるためのお金の基礎知識、考え方が学べます。

『２人の父さんの考え方の違い』

”じぶんコンパス”チェックポイント

＜金持ち父さんと貧乏父さんの比較＞
① 給料の使い方
▶︎ 資産になるものにお金を使う人とすぐに全額浪費する人

② 家への考え方
▶︎ 家をローンで買うことは負債と考える人と単に家を資産と捉える人

③ 税金の考え方
▶︎ 節税を考える人と考えない人

④ お金に対する考え方
▶︎ お金を働かせる人とお金のために働く人

⑤ お金に対する考え方II
▶︎ お金がないことが悪と思う人とお金への執着が悪と思う人

⑥ 勉強に対する考え方
▶︎ 良い会社を買うために頑張る人と良い会社に入るために頑張る人

⑦ 仕事に関する考え方
▶︎ 自分の資産となるビジネスをする人と他の人のビジネスのために働く人

⑧ 請求書の考え方
▶︎ 最後に払う人と最初に払う人

⑨ 会社に対する考え方
▶︎ 会社を作る人と会社のために働く人

⑩ 人生での成果
▶︎ 慈善団体に寄付する人と負債に苦しむ人

『「資産」と「負債」の違いを知る』

質問です。
あなたは持ち家がありますが、それは資産ですか？ → 答えは、NO. （住宅ローン＝負債/家賃収入＝資産）

『Yesと答えた人は絶対に金持ちにはなれません』

金持ちは資産を手に入れる
中流以下の人たちは負債を手に入れ、資産だと思いこむ

金持ち父さん 貧乏父さん 引用

”じぶんコンパス”チェックポイント

＜著者が学んだ資産と負債の意味とは？＞

■ 資産：＋キャッシュフローで、毎月自分のポケットにお金を入れてくれるもの
▶︎ 株式、債券、不動産、音楽や書籍の著作権、特許権など一定の収入が見込めるものは資産


■ 負債：−キャッシュフローで、毎月自分のポケットからお金が出ていくもの
▶︎ ローンの持ち家は負債（理由：ローン返済、金利、固定資産税、保険料、維持費などの出費がある）

▶︎ 車は負債（理由：ガソリン、駐車代、車検などの出費がある）

▶︎ クレジットカードのリボ払い

▶︎ 奨学金の返済

＊学校教育では、お金に関する知識を学ばない
（2022年度より高校生向け金融経済授業が開始、金融庁資料）

＊負債を持った時点でラットレースに巻き込まれる

＊お金持ちは資産を買い、貧乏人は負債を買う

『4つの職業を知る』

本書の続編である『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』で話した４つの職業とは？

”じぶんコンパス”チェックポイント

＜一般的に職業は４つの種類に分かれていることを理解しておくことが大切＞

❶ 金持ちになれない（時間切り売り型）
▶︎ 従業員（会社員、アルバイトなど）

▶︎ 専門家（医者・弁護士・芸能人・官僚など）

＊お金の流れ：収入→税金→支出（純利益に課税）

＊ 貧乏の支出＝消費（資産にならないものを買う）


❷ 金持ちになれる（ストック型）
▶︎ 経営者

▶︎ 投資家

＊お金の流れ：収入→支出→税金（純利益に課税）

＊仕事の経費より大きな支出をすることができる

＊金持ちの支出＝投資（資産になるものを買う）

『経済的自由を獲得する鍵』

■経済的自由を獲得する鍵は、勤労所得をポートフォリオ所得や不動産所得に変換する能力を身につけること

❶勤労所得
▶︎ お金のために働くこと

❷ポートフォリオ所得
▶︎ 自分のためにお金を働かせる

▶︎ 株式・債券など紙の資産から得られる所得

❸不労所得
▶︎ 不動産投資から得られる所得

▶︎ 一番税金が安い

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感想まとめ『金持ち父さん貧乏父さん』

令和4年度より高校での「お金の教育」がスタートしている。ようやく国もお金の知識がないとこれからの国際社会で生き残れないことに気づいたのでしょうか？

本書では、投資に必要なものとして、お金ではなく、『言葉と時間』をあげている。『言葉を知るために時間が必要』、お金の知識がないと投資はできない、子供の時から金融教育を受けている国の人たちには対抗出来ないことです。

本記事で、お金の知識の入り口を学んできましたが、これからお金持ちになっていく具体的なステップについては、本書を手にとってご一読されることをオススメします。

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